航空機のライセンスは、各国の航空局により管轄されています。

海外で最も民間航空産業が発達しているのが米国と言われています。JCABをはじめ多くの国の航空ライセンスルールはFAAをモデルに構築されていることもあり、互換性が高く、スクーリング内容や価格面がよい意味で淘汰されています。アルプスナイスエアには、日本からのライセンス取得希望者のみならず各国より航空留学生が集まります。
日本国内で飛行するためには、JCABにより認められたライセンス(操縦士技能証明)が必要です。日本国内で訓練や試験を実施することも可能ですが、訓練環境が一層整う海外でライセンスを取得し、国内ライセンスへ書き換えたり、試験時に減免措置を受けて取得効率を高める手法が一般化しています。
パイロットになるためには、それぞれの航空機の種類や目的レベルに沿った、パイロットライセンス(航空従事者技能証明)が必要です。
また、実際にフライトを行う(航空機を操縦する)ためには、航空局管轄のパイロット資格(操縦士技能証明)以外にも必要な証明書(航空身体検査証)や無線資格[日本のみ必要]を所持していなければなりません。
| ライセンス | 目的 | ライセンス取得の為の主な条件 |
|---|---|---|
| 自家用操縦士 Private | 趣味でフライトを楽しむ、自家用機による移動など。多発機を操縦するには限定条件の拡張が必要。 | ・飛行40時間以上(単独飛行10時間、野外飛行、夜間飛行 等) ※モデルプランでは、60時間飛行・60日間滞在を設定しています。 |
| 計器飛行証明 Instrument | 雲の中など視程の悪い悪天候条件下でも、管制の指示を受けながら計器飛行方式にて飛行する。 | ・自家用以上のライセンス所持 ・機長としての野外飛行50時間以上 等 |
| 事業用操縦士 Commercial | 報酬の発生する業務としてのフライトを実施する。つまりプロパイロットとして従事する。 | ・自家用ライセンス所持 ・飛行時間250時間以上 ・機長飛行時間100時間以上 等 |
| 飛行教官 CFI, CFII, MEI | 飛行教官として、ライセンス非所持者に操縦を教える。 | ・事業用ライセンス/計器飛行証明所持 |
| 定期運送用操縦士 ATP;Airline Transport Pilot | 定期便旅客機(エアライン機)等に機長として乗務する。 | ・事業用ライセンス所持・飛行時間1500時間以上 等 |
(Private Pilot)
(自家用操縦士資格は、すべての航空ライセンスの基本です。趣味で飛びたいという目的のほか、上級資格を目指すための第一歩として誰しもが初めに取り組む資格です。筆記試験、実技試験を経て、ライセンスを取得します。FAA自家用資格は、JCAB学科試験5教科のうち「航空法」のみを合格することで、日本の資格に書き換えが可能です。概ね2ヶ月程度の訓練期間、飛行時間は60時間をモデルシラバスに設定していますが、期間、訓練時間ともに個人差が生じやすいプロセスともいえます。
(Multi Engine Rating;双発機等を操縦できる資格)
自家用単発資格を取得後のステップアップとして、またプロを目指される方には、その後の応募要件上、必須な資格として取り組みます。エンジンが複数あることはもちろん、プロップの角度を調整する可変ピッチ、引込脚など、より“飛行機らしい”操作を実感できます。自家用単発取得後に訓練をすれば、2週間程度で実地試験に辿り着けます(学科試験は免除されます)。日本国内でも、学科試験や実地試験なしにJCABライセンスへの書き換えが可能です。
(Instrument Rating)
雲中など視程のない気象条件下でも飛行を可能にするための、計器飛行方式による飛行が許可されるライセンスです。JCABライセンスへの書類申請による書き換えはできませんが、学科・実地試験時に科目免除が受けられます。JL系B制度の募集は、この資格所持が応募条件のひとつとなっています。自家用パイロットにとっても、悪天候時の安全な飛行や技量・知識アップにつながるため、取得の意義は大きいものです。
(Commercial Pilot)
エアラインパイロットをはじめとするプロフェッショナルを目指す方のライセンスです。計器飛行証明同様、FAA(アメリカ連邦航空局)事業用を所持していることで、JCABライセンス取得のための各試験を受ける際に科目免除が受けられます。伴って、飛行単価の高い国内訓練に課せられるプロセスの圧縮が期待できますので、現在では、日本国内のプロパイロットを目指す方でも多くの志望者が取得されます。国内訓練機関にて継続して訓練される場合、FAA事業用所持者用のシラバスや見積もりが別途掲載されています。
(CFI,CFII,MEI;Certificate of Flight Instructor / Instrument / Multi Engine )
文字どおりフライトインストラクター(飛行教官)としての飛行をする際、つまり無資格者に飛行訓練を施す際に必要な資格です。訓練生は日本人ばかりとは限らない前提ですので、相応の英語力が必要になります。
(ATP;Airline Transport Pilot)
FAAの管轄国で、エアラインパイロット(機長)として従事するのに必要なライセンスです。一般に日本ではエアラインパイロットとしての一定期間従事後、所属会社の主導で訓練をし、取得に至りますが、米国ではインストラクター等をしながら飛行時間を蓄積し、この資格を自力で取得したうえでエアライン等の上級パイロット職に応募するケースが多くなります。固定翼(飛行機)パイロットライセンスの最高峰ともいえる資格です。
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